「発信簿、発信簿…う~ん。何を書こうか」
「ネタは何でもいい?何でもいいって言うのが一番困るんですよね…全く浮かばないなぁ」
「原稿フられた方って、何を考えてどう構成して文章にしているのだろう…」って事を考えていたら、あ、そういえば広報委員になってから、原稿を書く頻度が増えた事もあり、文章力を磨く為にも比較的活字が多い本を読む様になりました(お、なんか話題を広げられそうだww)。
最近の私のお気に入りは『城の攻め方・つくり方』また城?ふふふ、まぁそうおっしゃらずに少しお付き合いください。
何気に面白いんですよ。彦根城/熊本城/大坂城/滝山城/玄蕃尾城/江戸城/姫路城をそれぞれ図解で紹介しており、代表的な攻城戦を詳細に解説された本で、嫁の話声が全く聞こえなくなる位どっぷりはまれました。
企業が試算
現代においてどこかの城を攻める予定も、どこかに築城する予定もございませんが、その昔、本気で豊臣政権時代の大坂城を作るべく、試算した企業がございます。そう、皆さんも良くご存じの大林組さんです。実情は大林組さんの広報誌である季刊大林の中で発表された資料なのですが、何ともロマンを感じずにいられませんでした。
一部抜粋してご紹介させて頂きますと、宮上茂隆氏(日本の建築史家で奈良時代の寺院から江戸時代の城郭まで日本建築の研究や復元設計を手掛けた方)の論文/復元図を元に豊臣秀吉によって創建された大坂城を基盤とし、土木・建築共に細部も推定しながら現代工法による復元を元に、尚且つ石山本願寺時代の堀や石垣を再利用したのでは?という仮定も組入れた内容になっています。
土木工事と石積み工事に必要となる工期は約32カ月で工事費は約560億円。
建築に関してはコンピューターを用いての普請から始まり、天守や御殿に使用する木材は勿論、屋根瓦や鯱にもこだわった内容になっており、工期は約59カ月。工事費は天守閣40億3700万円、表向御殿が53億6400万円、奥向御殿が54億1200万円。
その他、門、塀、櫓等を入れ総計で231億4200万円かかるのだそうです(大坂城本丸の御殿は、執務等を執り行う表向御殿と居住区であった奥向御殿等を中心に構成されていたのだそうです)。
鉄骨鉄筋コンクリート造なら…
また、現代建築でいう鉄骨鉄筋コンクリート造で建設した場合には、約190億3100万円で建設出来るのだそうです。
現在の大坂城は、徳川政権時代に豊臣が建てた城を解体し、その上に建造した徳川建築の城で復興天守です。豊臣政権時代の天守は地下2階~地上6階で高さは33.48mあったそうで、現大坂城よりも少し低かったそうですが、当時としては超高層建築で諸大名に自慢しまくった天守だった様です。
いかがでしょう?広大な敷地が無いと叶いませんが、工期はおおよそ5年9カ月、約800億出せば、城持ちになれるかもしれません。
関東甲信越北陸支部
㈱オートレント
田中利明